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炊飯器の保温、つけっぱなしにしていませんか?
保温機能の電気代は1時間あたり約0.60円。数時間なら大した金額に見えませんが、朝から夜まで12時間保温すると約7.2円——毎日続けると年間2,600円以上になります。
この記事では、保温の電気代を時間ごとに整理します。「何時間保温したらいくらかかるのか」がわかると、日常のちょっとした習慣を見直すきっかけになります。
炊き方ごとのコスト比較は炊飯器・ガス鍋・IH鍋の電気代・光熱費を比較【2026年版】もあわせてご覧ください。
この記事でわかること
- 保温1時間あたりの電気代(計算式つき)
- 1〜24時間の時間別コスト一覧
- よくある生活パターンでの実コスト
- 長時間保温の落とし穴と対策
【前提】今回の試算条件
| 項目 | 設定値 |
|---|---|
| 電気料金単価 | 29.80円/kWh(東京電力 スタンダードSプラン 第1段階:0〜120kWh) |
| 炊飯器の保温消費電力 | 20W(一般的なIH・マイコン炊飯器の目安上限値) |
電気料金はお住まいの地域や契約プランによって異なります。正確な単価はご使用の検針票、またはご契約の電力会社の公式サイトでご確認ください。保温消費電力は機種によって14〜20W程度の幅があります。
保温の電気代は1時間あたりいくら?
計算式はシンプルです。
消費電力(W) ÷ 1,000 × 電気料金単価(円/kWh) = 1時間あたりの電気代
今回の条件で計算すると:
20(W) ÷ 1,000 × 29.80(円/kWh) = 0.596円 ≒ 約0.60円/時間
1時間あたり0.60円は確かに安いですが、保温は「じわじわ積み上がる」コストです。
時間別コスト一覧
保温時間ごとの電気代をまとめました。
| 保温時間 | 電気代 | 年間コスト(毎日の場合) |
|---|---|---|
| 1時間 | 0.60円 | 約219円 |
| 2時間 | 1.20円 | 約438円 |
| 4時間 | 2.40円 | 約876円 |
| 6時間 | 3.60円 | 約1,314円 |
| 8時間 | 4.80円 | 約1,752円 |
| 12時間 | 7.20円 | 約2,628円 |
| 24時間 | 14.40円 | 約5,256円 |
「1日12時間保温が習慣」という方は、年間2,600円以上を保温だけで使っていることになります。
メーカーが推奨する保温時間は機種によって異なります。タイガー魔法瓶は一般的な炊飯器で「5〜6時間がおすすめ」と公式案内しています。お使いの炊飯器の取扱説明書、またはメーカーの公式サイトで推奨保温時間を一度確認してみてください。
よくある生活パターンの実コスト
「何時間保温しているか」は生活パターンによって違います。よくある4つのシーンで確認してみましょう。
| シーン | 保温時間 | 1回の電気代 | 年間コスト |
|---|---|---|---|
| 炊きたてから2時間以内に食べる | 2時間 | 1.20円 | 約438円 |
| 昼に炊いて夕食まで(12時→18時) | 6時間 | 3.60円 | 約1,314円 |
| 朝に炊いて夕食まで(7時→18時) | 11時間 | 6.60円 | 約2,409円 |
| 夜に炊いて翌朝まで(20時→7時) | 11時間 | 6.60円 | 約2,409円 |
「朝炊いて夕食まで」「夜炊いて翌朝まで」のパターンは11時間保温になり、タイガーの推奨目安(5〜6時間)を大きく超えています。年間コストの観点でも、衛生・食味の観点でも、見直しが必要なパターンです。
長時間保温の落とし穴は電気代だけじゃない
保温時間が長くなると、電気代以外にも2つの問題が起きます。
食味の低下
保温中にご飯のでんぷんが変質し、5〜6時間を超えると黄ばみや臭いが出やすくなります。また保温中は乾燥も進むため、長時間になるほどパサつきが増します。
セレウス菌による食中毒リスク
あまり知られていませんが、炊いたご飯にはセレウス菌(Bacillus cereus)による食中毒リスクがあります。
セレウス菌は土壌などどこにでも存在する細菌です。農林水産省の食中毒図鑑によると、チャーハン・ピラフ・米飯がとくに原因になりやすく、食後1〜5時間で吐き気・嘔吐・腹痛(嘔吐型)を引き起こすことがあります。農林水産省は予防法として「調理後は速やかに冷蔵庫や冷凍庫に入れる」ことを推奨しています。
炊飯器の保温機能は60〜70℃前後を保つ設計ですが、長時間になるほどリスクが高まります。タイガー魔法瓶も公式サイトで「長時間保温するとバチルス菌(セレウス菌の仲間)が繁殖しやすくなる」と注意を促しています。
電気代・食味・衛生の3つを合わせると、メーカー推奨の5〜6時間を目安に、長くなりそうなら冷凍するのが現実的な結論です。
参考:冷凍+電子レンジと比べると
「長時間保温するくらいなら冷凍してレンジで温め直す方がいい」とよく言われます。参考までに数字を並べてみます。
冷凍ご飯を電子レンジで温め直すコスト(1食あたり):
- 電子レンジ代:約1.94円(1,300W × 3分)
- ラップ代:約1.50円(30m巻き200円・20cm使用)
- 合計:約3.44円/食
保温コストが3.44円を超えるのは約6時間(3.44 ÷ 0.60 ≒ 5.7時間)。つまり6時間以上保温するなら、冷凍して後でレンジで温めた方が電気代は安い計算になります。
ただし冷凍の電気代(冷凍庫の消費電力のうちご飯分)は本試算に含んでいません。また、ラップや容器の手間・コストは生活スタイルによって変わります。数字はあくまで目安としてご参照ください。
保温時間を減らすシンプルな対策
- 食べる直前に炊く習慣をつける:炊飯時間(約50分)を逆算してタイマー予約を使うと保温時間がほぼゼロになります。
- まとめ炊きして即冷凍する:2〜3合まとめて炊いて炊きたてを全量冷凍。食べるたびにレンジで温めるスタイルにすると、保温コストがかかりません。
- 食べきれる量だけ炊く:炊く量を減らすことで余りが出にくくなり、長時間保温が発生しにくくなります。
一人暮らしでご飯代を節約したい方には一人暮らしのご飯節約術、まとめ炊きに向いた鍋炊きの方法は鍋でご飯を美味しく炊く方法【8ステップ図解】もあわせてご覧ください。
まとめ
- 炊飯器の保温電気代は1時間あたり約0.60円(20W・東京電力スタンダードS第1段階)
- メーカーの推奨保温時間は5〜6時間が目安(タイガー公式)。お使いの機種の取扱説明書で確認を
- 長時間保温は電気代だけでなく、食味の低下とセレウス菌による食中毒リスク(農林水産省)もある
- 冷凍+レンジのコストは約3.44円/食。6時間以上の保温なら冷凍がお得の目安
- 対策はシンプル:タイマー予約・まとめ炊き即冷凍・食べきれる量を炊く
炊き方ごとのコスト比較は炊飯器・ガス鍋・IH鍋の電気代・光熱費を比較【2026年版】、炊飯器と鍋どちらが向いているかは炊飯器と鍋どっちがいい?電気代・味・手間を比較もどうぞ。


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