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バチ抜けの夜、水面をライトで照らすとバチが漂っているのが見えます。よく見ると、ゆらゆら流れているだけのバチと、くるくる回転しながら自力で泳いでいるバチがいる——それに気づいてから、ルアー選びが変わりました。
この記事では、東京湾奥のシーバス釣りで実際に遭遇するバチの種類と、種類ごとのルアーの合わせ方をまとめます。
この記事でわかること
- バチとは何か(釣りで知っておきたい基礎)
- 東京湾奥でよく遭遇するバチの2タイプと見分け方
- タイプ別のマッチングルアーとリトリーブのコツ
- 時期・場所別の早見表
バチとは何か
バチとは、ゴカイ・イソメなど多毛類(環形動物の一種)の総称です。河川や港湾の底泥に潜んでいて、産卵のために一斉に水中へ泳ぎ出す現象を「バチ抜け」と呼びます。
大量のバチが水面付近を漂うため、シーバスにとっては格好のエサになります。バチを追ったシーバスは表層に浮いてルアーをパクパク食うため、難しいテクニックなしに釣れる——バチパターンがシーバス入門に向いていると言われる理由です。
ただし、バチといっても種類が違うと水中での動きが根本的に異なります。それに合わせてルアーを変えると釣果が変わるのを、何度か経験しました。
東京湾奥でよく遭遇する2タイプ
バチには非常に多くの種がいますが、東京湾奥のシーバス釣りで実際に釣りに影響するのは主に2つの行動タイプです。
ふわふわバチ(イソゴカイ系)
イソゴカイ類を中心とした、細長くて流れに乗るタイプのバチです。「ふわふわバチ」と呼ばれるのは、水流に乗ってフワフワと漂う動きから。自力ではほとんど泳ぎません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 時期・場所 | 2〜4月・多摩川・荒川など大河川 |
| 体の特徴 | 細長く5〜10cm程度。半透明〜薄茶色 |
| 動きの特徴 | 流れに乗ってフワフワ漂う。ほぼ自力泳なし |
| 水面の見え方 | 細い糸が流れているように見える |
| マッチルアー | シンキングペンシル・細身スリムミノー |
| リトリーブ | デッドスロー〜超スロー。流れに乗せるだけ |
ルアーは「流れに乗って漂う細長いもの」が正解です。エリア10のようなフローティングペンシルをほぼ止めて流すだけで食ってくることがあります。アクションを加えすぎると見切られます。
くるくるバチ(ヤマトカワゴカイ・トリックバチ系)
ヤマトカワゴカイやトリックバチと呼ばれる種群を中心とした、自力で活発に泳ぐタイプです。体を回転させながら水面付近を泳ぐ動きが特徴で、「くるくるバチ」と呼ばれます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 時期・場所 | 4〜6月・運河・港湾・小河川の河口付近 |
| 体の特徴 | やや太め・3〜7cm程度 |
| 動きの特徴 | 体を回転させながら水面付近を活発に泳ぐ |
| 水面の見え方 | くるくると回りながら動いているのが目視できる |
| マッチルアー | ローリングベイト77・スリムなフローティングミノー |
| リトリーブ | スロー〜ミディアム。ロールアクションが出るルアーで |
自力で泳ぐ分、ふわふわバチより速いリトリーブでも反応します。ローリングベイト77はバチパターンの定番で、ボディのロールがくるくるバチの動きに近いと言われています。スローに巻いてもアクションが出るのが使いやすい理由だと思います。
フィールドでの見分け方
現場でどちらのバチが出ているか確認する方法は、水面をライトで照らして観察することです。
- 流れているだけで自力泳がない → ふわふわバチ
- 自分で泳いでいる・回転している → くるくるバチ
- 両方いる日もある → まずどちらにも反応するルアーから試す
ヘッドライトで水面を数秒観察するだけで判断できます。シーバスのライズがある場所の近くで確認するのが精度が上がります。両方出ている混在日は、にょろにょろのようなスリムなルアーをスローで引くと両方に対応しやすいです。
時期・場所の早見表
| フェーズ | 時期(東京湾目安) | 主な場所 | 出やすいバチ |
|---|---|---|---|
| 河川バチ期 | 2〜4月 | 多摩川・荒川・旧江戸川など大河川 | ふわふわバチ中心 |
| 移行期 | 4〜5月 | 大河川〜運河・港湾 | 両方混在 |
| 港湾バチ期 | 5〜6月 | 運河・港湾・河川河口付近 | くるくるバチ中心 |
6月ごろになると、バチパターンとコノシロパターンが重なる時期になります。バチのつもりで出かけたら水面でコノシロボイルが起きていた、ということもあります。状況を見てルアーを切り替える必要が出てきます。
潮回りとバチの関係
バチが大量に抜けやすいのは、大潮・中潮の満潮から1〜2時間後が下げ始めるタイミングです。流れが動くことでバチが浮き上がり、シーバスの活性が上がります。ふわふわバチ・くるくるバチどちらも、潮回りの影響は同じです。
小潮・長潮は下げの流れが弱く、バチが出ても量が少ない傾向があります。釣行日を選べるなら大潮〜中潮の夜を優先するのが基本です。
今日のまずめ時間や潮位は釣りに使える潮見表で確認できます。
まとめ
- ふわふわバチ(イソゴカイ系):河川・2〜4月・流れに乗るだけ → デッドスローのシンペン・フローティングミノー
- くるくるバチ(ヤマトカワゴカイ系):港湾・4〜6月・自力で泳ぐ → ローリングベイト77などロールアクション系
- 現場で水面を観察してどちらのタイプかを確認してからルアーを選ぶのが一番確実
- 潮回りの基本(大潮・中潮の満潮後)はどちらのバチでも共通
バチパターン全体のタイミング・ルアー・釣り方についてはバチ抜けパターン完全ガイドにまとめています。あわせてどうぞ。

